出合い…

彼と出会ったのは、中学校3年生の時でした。




夏休みに親友に誘われてある部活の試合を見に行った事が全ての始まり。
他中のチームで、そこのエースだった彼。
何人かの女の子たちから黄色い声援が飛んでいた。





見た目は…
全然冴えない顔。身長は高くて細身だけど…
正直、私には何処が良いのかサッパリ…。
どこにも魅力なんて感じなかった。



その日は当然、話す事も目を合わせる事も無く帰宅した。 




その数日後、地元で開かれたお祭りに親友と出掛けた。
すると一緒に行っていた親友が急に走り出たのだ。
私は???の状態で黙って後ろを着いて行くと
あの以前試合で見た他中のチームの人たちに話し掛けていた。
チームの人たちに私を紹介して、その後は逆にチームの人たちを私に紹介してくれた。






その時、初めてエースだった彼と挨拶を交わした。
その後は少し人見知りのある私は、みんなが楽しそうに話す姿を少し離れた場所から眺めていた。
でも、会話に入れず楽しく無いから飲み物を買いに1人で自動販売機へ…。
ジュースを買って戻ったら、みんなで公園で花火をする事になっていた。
お金も無いし私は門限があるのからと親友に謝って帰宅する事にした。






夏休みも終わって学校へ行くと親友が急に私へお願いがあると駆け寄ってきた。
何事かと思うと、あのエース君の家へ遊びに行くから着いて来て欲しいと…。
祭りの時花火をしてから、とても仲良くなったらしくて
一緒に遊ぶ約束をしていたけど、エース君も友人を呼ぶから親友も1人より2人がいいとのこと。
まぁ…断りきれず渋々行くことになった。






乗る気では無い中で、親友の誘いだからと行くことにしたけど…
これがきっかけで、全てが動き始めるとは……



                  


        


                     続く